試合結果

早稲田大学ビッグベアーズ
二強突破のキーパーソン

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11月29日、アミノバイタルフィールドで行われた全日本大学選手権西日本代表校決定戦で東北大学を20対10で破り、5年ぶり3度目の甲子園ボウル出場を決めた早稲田大学ビッグベアーズ。日大、法政の関東2強を1シーズンに両方とも破ったのは91年の専修大学以来の快挙である。10月25日の日大戦勝利(21対9)から2週間後、11月8日の法政大戦に27対24と競り勝った試合では、新たな人材がキーパーソンとなって活躍した試合だった。

「あと2週間でどれだけ自信が持てる準備ができるかです」

10月25日、日大に勝利した直後、早稲田大守備の要であるLBコグラン・ケビン(4年)は、法政戦に向けた心境を明かしていた。

日大に対しては夏から3ヶ月間かけて準備してきた。故に、「自信を持って臨むことができた」と言ったコグランだが、法政大に対する準備期間は2週間。短い時間で法政に対して絶対に勝てるという自信が持てる戦術を立案し、実行できるようにすることは、大きなチャレンジだった。

日大戦で初披露し、勝利をつかむ鍵となった2DL守備は、『法政は以前から、いつか早稲田が2DL守備を展開してくることを想定して早大学院のビデオの分析をすでにしている』という噂が聞こえてきていた。

「法政は自分たちの守備を丸裸にしているはず。それを前提に準備しなければならない」と、コグランは表情を引き締めていた。

2週間後の11月8日、法政大との戦いに臨んだ早稲田大の2DL守備は、アレンジが施されていた。

2人のDLとLBコグラン、加藤樹(3年)の間、1・5列目の位置にLB田口凌(2年)を配置。プレーが始まると同時に田口がOLめがけて思い切り突っ込み、ブロッキングスキームを破壊する役割を担った。
「練習では思い切りヒットさせるわけにはいかないので、実際にやってみるまではどういう結果がでるかわかりませんでした」

中江昭彦守備コーディネーターは、イメージを固める練習しかできなかったために、少なからず不安があったという。しかし、田口は猛烈なヒットで中央のOLの動きを封じてみせた。

「これまで先発出場がなかったのでウズウズしていました。爪あとを残してやろうと思っていました」

闘志満点の田口がこのポジションに抜擢されたのは、「ヒットが強いことに加え「LBとして他の動きのレベルも高かったからだ」と、コグランは言う。

対法政用にアレンジした2DL守備が機能した早稲田大は、前半、法政大攻撃を無得点に抑えることに成功した。

続きはハドルマガジン12月号vol.9に掲載しています。

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