アメリカンフットボールは様々な競技で学んだスキルを生かせる競技だ。高校時代に他の競技に取り組んでいた選手でも、トップ選手になることができる。多くのチームスポーツの場合、レギュラーとして活躍するためには、総合的な能力の高さが求められる。しかし、アメリカンフットボールでは何か一つ、特性があれば活躍できるポジションがある。
Xリーグの強豪、オービックシーガルズで中心選手として活躍するOL藤田真史(東海大)は、東海大浦安高校時代は野球部に所属していた。しかし、100名の部員の中でベンチ入りできるのはたったの20人。ベンチ入を果たし、代打で出場することはあったが、レギュラーになることはできなかった。「筋力には自信があったのですが、技術が足りませんでした」と、藤田は当時を振り返る。
しかし、現在のフットボール選手としての活躍は、東海大浦安野球部での経験がとても役に立っているという。
「高校ではチームメイトと競争の毎日でした。努力してもなかなか目に見えた結果が見えてこない時もありました。それでも辛抱強く、コツコツと努力し続けることを学びました。これはOLにとっても一番大切なことだと思っています」
藤田が現在プレーしているOLというポジションは、攻撃の最前線で守備をブロックし、ボールキャリアを守る役割のポジションだ。自分がボールに触ることは基本的にないが、他のOLと連携して、精確な作戦実行が求められる。
身体の強さと、野球で培ったコツコツと自分の役割を全うするために努力を続けるメンタリティを生かせるOLは「自分にぴったりのポジション」と、藤田は言う。
藤田が所属するオービックは12月18日の決勝ジャパンエックスボウル進出を懸けて、11月26日に富士通スタジアム川崎で、昨年日本一の富士通フロンティアーズに挑む。
「フットボールは野球と仕組みが似ているところもあるので、野球に取り組んでいる人や、野球が好きな人にもぜひ見てもらいたいです」
オービックと富士通には日本のトップ選手たちが多く所属する。ハイレベルな攻防が期待できる。まだフットボールを観たことがないという人にも楽しめる一戦になることは間違いない。
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