☆11月25日JXBトーナメントセミファイナル☆富士通フロンティアーズ対オービックシーガルズ@富士通スタジアム川崎13時キックオフ
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11月10日、横浜スタジアムで行われたノジマ相模原ライズ戦を42対25で制し、9年連続の準決勝進出を果たしたオービックシーガルズ。レギュラーシーズン第2節の対戦では17点を先行しながら17対18の逆転負けを喫した相手だったが、この日は、21対18と前半は拮抗したものの、後半3TDを加えてノジマ相模原を突き放した。35対25で迎えた第4Q10分55秒に中央から守備を文字通り蹴散らして13ヤードTDランを挙げたオービックRB望月麻樹(関学)の走りは、後半無得点に終わったレギュラーシーズンの敗戦の鬱憤を晴らすかのようだった。
「今日もランは今ひとつうまくいっていなかったので、悔しい気持ちがありました。(TDプレーは)最後まで目の前の1プレーに集中して臨んだ結果だと思っています」と、望月は言う。
望月がフットボールと出会ったのは足立学園中学時代。当時はフラッグフットボールを主に、防具を付けたタッチフットボールにも取り組んだ。フラッグフットボールではレシーバー、タッチフットボールではTEやOLとしてプレー。足立学園高校でも当初はTE/FBだったが、高校3年時にTBの先発選手が負傷。当時からパワーフットボールをメインとしていたこともあり、体大きくて走れる望月がTBに抜擢された。パワーバックとして活躍した望月率いる足立学園は、その年に東京4位でチーム史上初の全国大会出場を果たした。
自他共に認める負けず嫌い。高校時代、望月がいる足立学園と対戦した佼成学園の小林孝至監督は、当時の望月のキャラクターを鮮明に覚えていた。
「あの時はウチ(佼成学園)が勝ったのですが、試合後に望月が『どうしたらもっとうまくなれるのか』と、聞いてきたんです。いろいろと丁寧にアドバイスしたのですが、最後に望月から『次は絶対負けませんからね!』と、言われました」
笑いながら当時のエピソードを明かした小林監督は以来、望月のファンになったと言う。
現在は李卓(慶應)、原卓門(法政)と共にランユニットを担っているが、「二人の活躍にめちゃくちゃいい刺激をもらっています」と、望月。常に『負けてたまるか』という闘争心を持ち続け、競争を続けることがチームの勝利につながることを望月は知っている。
11月25日、富士通スタジアム川崎で行われるJXBトーナメントセミファイナルでは、富士通と2年連続で対戦する。昨年は0対7の完封負けを喫し、レギュラーシーズンの対戦では、14点を先行しながら三転した末に21対31の敗戦を喫した宿敵だ。
「準決勝の富士通戦はめちゃめちゃ楽しみです。皆、ギアが入っています。見ていてください!」
明るく力強く宣言した望月のパワフルな走りに注目だ。