9月6日に始まる2018年のNFLレギュラーシーズン。ロサンゼルス・チャージャースDEジョーイ・ボサは活躍が予想される選手の1人だ。
キャリア初めの20試合で19QBサックを挙げ、元サンフランシスコ・49ナーズLBアルドン・スミスの記録、18.5QBサックを更新。ルーキーシーズンには最優秀新人守備選手賞に選出された、今季3年目の若きスター選手だ。「計り知れない能力を持った選手だよ。196センチ127キロの体の大きさであのスピードとテクニックをもった選手を見たことがない」とガス・ブラッドリー守備コーディネーターが賞賛。「毎プレー対策が必要。どこにいても追いかけてくる恐ろしい選手」と、第8週の対戦後にニューイングランド・ペイトリオッツのビル・ベリチックHCもコメントした。13対21でチャージャースが敗れたが、ボサはトム・ブレイディにパスラッシュをしかけ、QBサックを記録した。
相棒ともいえるDEメルビン・イングラムの存在も欠かせない。2人で昨季と2016年シーズン合わせてリーグのどのパスラッシャーコンビよりも多い41・5QBサックを記録。イングラムは「俺は運動能力。ジョーイがテクニック。2人の違うタイプのパスラッシャーだからこそ輝くんだ。お互いにより良い選手になろうと刺激しあっているよ」と最強エッジラッシャーコンビの強さの秘訣を語った。
昨季は本拠地がサンディエゴからロサンゼルスに移転したせいか、序盤はチー噛み合わず。3点差以内の試合を3試合落として開幕4連敗喫した。トータルで9勝7敗とプレーオフ進出を逃したが、フィリップ・リバース率いるパス攻撃は1位。ボサ、イングラムのコンビに加えDBケイシー・ヘイワード、デズモンド・キングら擁するパス守備は3位。今季はダークホースとして注目を集めている。ボサ自身は、2016年から指に抱えていた負傷を今オフに手術し完治。今後は一切プレーに影響はでないと報じられており、昨季以上にパワーアップして帰ってくる見込みだ。9年ぶりの地区優勝とチーム初のスーパーボウル制覇に期待がかかる。
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