第48回スーパーボウルを制し、第49回スーパーボウルにも出場。一時代を築いたシーホークス守備だが、2018年シーズンは全く別の姿で迎えることになりそうだ。現地3月7日にシアトル・シーホークスがDEマイケル・ベネットとドラフト7巡目を、フィラデルフィア・イーグルスのドラフト4巡目とWRマーカス・ジョンソンとトレードすることに合意したと報じられた。
ベネットは昨季負傷を抱えながらも、8.5QBサックと24回QBヒットを記録。3年連続でプロボウルに選出され、32歳のベテランながら、プレーに衰えは見られなかった。シーホークスがベネットのトレードに合意したのは、昨季6年ぶりにプレーオフを逃し、ダレル・ベベル攻撃コーディネーター、クリス・リチャード守備コーディネーターを含む4人のコーチを解任し、チームの再建に乗り出しているためだろう。シーホークスのキャップスペースは3月5日の時点で26位の1260万ドル。チーム再建に必要な若手選手を獲得するためには、ベテラン選手を放出する必要があった。
ベネットに加え、昨季右のアキレス腱が断裂し、先日左アキレス腱の手術を完了したばかりのCBリチャード・シャーマンもトレードあるいは放出が濃厚。シャーマンはすでにチームメイトに別れを告げたそうだ。
一方で、昨季の優勝チームのイーグルスは、DTフレッチャー・コックスと、DEブランドン・グラハムにベネットが加わり、昨季以上に強力なパスラッシュが期待される。
ペイトリオッツがTEマーテラス・ベネットを放出
NFLのもう1人のベネット、マイケルの弟TEのマーテラスも、昨季と違うチームでプレーする模様だ。ニューイングランド・ペイトリオッツの第50回スーパーボウル制覇に貢献したのち、FAとなり昨季はグリーンベイ・パッカーズと契約。第7週までで24回捕球233ヤードに止まり、肩の負傷の影響もあって放出され、再びペイトリオッツに合流。2試合に出場したものの、負傷が治らずIRに。そして現地3月7日に放出が 正式に発表された。気になるにはベネットの移籍先だが、昨年10月にも引退を仄めかす発言をしており、引退も十分に考えられる。
ラムズ、LBアレク・オグルトゥリーをジャイアンツとトレード
ロサンゼルス・ラムズがLBアレク・オグルトゥリーと2019年ドラフトの7巡目を、ニューヨーク・ジャイアンツの2018年ドラフトの4巡目と6巡目とのトレードに合意したと、報じられている。オグルトゥリーは昨年10月に契約を4年間延長したばかり。しかし、ラン守備での苦戦がトレードに踏み切った理由だろう。一方のジャイアンツは、昨季守備が一試合あたり373.2ヤード許し31位。2年で231タックルを記録しているオグルトゥリーは、心強い補強となるだろう。