9月29日、アミノバイタルフィールドで行われた関東学生1部リーグTOP8第3節、明治大学(1勝1敗)と立教大学(1勝)のルーツ校対決は、17対0で明治大が完封勝利をおさめた。
前節の早稲田大戦で390ヤード喪失、42失点を喫した明治大守備が奮起。立教大の看板であるランを30回67ヤードに抑え込んだ守備フロントもさることながら、98ヤードしか前進を許さなかったパス守備も奮闘。中でも2インターセプトを奪ったSF福山昂汰(1年)の活躍が光った。
1回目のインターセプトは、立教大の最初の攻撃ドライブ、明治陣44ヤードに攻め込まれたところで展開されたパスを奪ったもの。その直後の明治大攻撃は立教大にインターセプトされて僅か2プレーで終わってしまったが、立教大攻撃に明治陣36ヤードまで攻め込まれた場面で立教大レシーバーと競り合いながら再びボールを奪い返した。
「早稲田にパスでやられてしまい攻撃に迷惑をかけてしまったので、取り返そうと必死で準備しました。インターセプトはスカウティングで想定していたプレーが、ほぼ想定どおりに来た結果でした」と、福山。1年生ながら、プレーごとに使用するパスカバーの種類を決めて皆に伝達する役割を担っている。「先輩たちとビデオを見ながら意見交換し、共通認識を作れたことが良かったと思います」と、福山は笑顔を見せた。
啓明学院高時代から高校界屈指の好DBとして活躍した存在だった。関学大の継続校である啓明学院からあえて明治大を選んだのは、「戦術的にも組織としても多くの部分を選手が考えてチームを作っていく明治のスタイルに惹かれたからです。グリフィンズは発展途上のチームですが、そこから日本一に挑戦したいと考えました」
明治大は3節終了時点で2勝1敗。1敗が現在全勝の早稲田大に喫したものであるため、優勝争いに復帰するためには、早稲田大が1敗以上を喫しなければならない状況だ。僅かな可能性を残すためには、10月14日の中央大学、10月27日の日本体育大、11月25日の慶應義塾大戦すべてに勝利することが大前提となる。
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