JAFAフットボールアカデミー

日本代表候補が学生王者日大を相手にアピール

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2日目に行われた日本大学との合同練習での早稲田大RB30片岡遼也のランプレー(photo:Kiyoshi Ogawa)

日本代表クラスの選手の発掘と育成を目的としたJAFAフットボールアカデミーカレッジキャンプのフェーズ2が、4月14日、15日に日本大学下高井戸キャンパスで行われた。招集されたのは、フェーズ1で選考された東地区の学生56名。6月14〜24日に中国黒竜江省ハルビンで開催される第3回大学世界選手権(WUC)の日本代表最終選考を兼ねた取り組みだ。

米倉輝WUC日本代表監督は日本が世界一を目指す上で武器となるのは『チームワーク』であると繰り返し選手に伝えた。「『チームワーク』とは、自分の与えられた役割をフィニッシュまで思い切りプレーをするために、どれだけチームメイトを信じることができるか。日本代表として集まることができる時間が少ない中、アサイメントを理解するにはフットボールインテリジェンス以上に、フィールド内外でのコミュニケーションが大切」と、強調した。

初日は日本代表で使用するプレーブックのインストールから行われた。攻撃46ページ、守備57ページ、キック20ページに及ぶプレーブックを90分のミーティングと練習前のウォークスルー30分で確認し、チームドリルから実践。短い期間でプレーの完成度を高めるために、練習では少しでも多くのプレーをすることを求めた。テンポアップしたチームドリルでは、30分で38プレーが行なわれた。1プレーあたり47秒。インストールしたばかりの練習としては異例のアップテンポだった。

二日目は反町武史日本代表チームドクターによるドーピング検査説明会から開始。説明会後の練習は昨甲子園ボウル王者・日本大学との合同練習を行なった。

「日本代表候補の選手なので個人能力に対する不安はないが、チームとしての能力は未知数。昨季学生日本一になったチームと練習できることはこれ以上ないチャンスなので、チーム力を見極めていく一方、チームとして成長させていきたい」

米倉監督は日大との合同練習の意義について説明した。対戦型ドリルはすべて日本代表候補対日大の図式で行われ、両チームから気迫に満ちた叱咤激励の声が上がる、熱が入った練習となっていた。

2日間のアカデミーを通し、2016年U19日本代表でチームメイトだった選手に加え、アカデミーに初めて参加した選手もフィールド内外で積極的に会話をしたり、活躍した選手にハイタッチしたりするようになった。選手達の姿を見た米倉監督は、『チームワーク』の芽生えを感じていた。

カレッジ日本代表45名は、4月21、22日に行われる西地区の学生を対象にアカデミー(51名が参加予定)を経て、4月25日に発表される予定だ。

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