秋季関東6連覇中、昨クリスマスボウル準優勝の佼成学園ロータス2021年度卒のRB岩井零が、米国カレッジFBS、マウンテン・ウエスト・カンファレンス所属のニューメキシコ大学にプリファード・ウォークオンとして進学することが決まった。高校2年時にクリスマスボウル最優秀バックス賞・三隅杯を受賞した日本高校界のトップランナーが米国のディビジョン1の大学でどこまで結果を残せるか。現在、フラッグフットボールU17日本選抜として、6月19、20日にミシガン大で開催されるジュニア・フラッグフットボール・インターナショナル・カップに参加している岩井に現在の心境と進学の経緯、そして、胸に抱いている野望を聞いた。
(インタビューは5月に収録したものです)
ニューメキシコ大学への進学はどんな形で決まったのですか?
岩井 米国の大学にフットボールで行く場合、奨学金をもらって行く場合と、一般受験をして入学してから入部するウォークオンがよく知られていると思います。私の場合は、奨学金はもらえないけれども、その他の条件はすべて奨学金を貰っている選手と同じくチームが受け入れるプリファード・ウォークオンのオファーをいただきました。
2年目以降、活躍できたら奨学金選手に昇格できる可能性はあります。
いつ頃から米国でプレーすることを意識していましたか?
岩井 小学生の頃から、米国の大学に進学してプレーしたいと思っていました。高校生1年生の頃はあまり試合に出場できず、米国の大学でプレーするという夢も薄れかけていたのですが、2年生の時に出場機会をいただいて、チームの中でも上手くできているという感触を持つことができて、その年の秋ぐらいから米国の大学でプレーすることを本格的に考えるようになりました。
高校はなぜ佼成学園を選んだのですか?
岩井 幼稚園の頃からワセダクラブでフラッグフットボールをしていたのですが、最初はフットボールのある強豪の都立高校への進学を考えていました。しかし、当時の学力レベルでは相当受験勉強を頑張らないと合格できないと考え、最後はフットボールのレベルで決めようと考えました。
佼成学園の体験練習会に参加したり、試合のビデオを見たりして、ここなら米国の大学に進学してプレーを続けられる可能性があるのでは思って、佼成学園に決めました。
小林監督にはいつ頃、米国の大学に進学したいという希望を伝えたのですか?
岩井 高校2年の時のクリスマスボウルが終わって年が明けた頃に進路志望の確認があるのですが、その時に伝えました。
その時の小林監督の反応は?
岩井 驚いてはいましたが、「全力でサポートするから是非第一号になってほしい」と、嬉しそうに言っていただきました。僕としては『何を言っているんだ』と言われることも覚悟していたので、とても嬉しかったです。以降、監督やニューメキシコ大出身の加瀬剛トレーナーのコネクションで進学する方法をリサーチしていただいたりしました。
米国の大学に進学するために、ご自身ではどんな活動をしましたか?
岩井 FBSの大学でなければ、比較的ハードルが低いという感触はあったのですが、私ははじめからFBSに行きたいと考えていました。3年生になってから様々な大学にビデオ送ったりデータ送ったりして、その中で興味を持ってくれたのがニューメキシコ大学でした。5校程メッセージを送って、返信があったのはニューメキシコ大を含めて2校だけだったので、本当にラッキーだったと思います。昨年の夏にはカンザス大とカンザス州立大のリクルーティングを目的にしたキャンプに参加しました。その時はまだ、ニューメキシコ大の話はなかったので、結果を残してロースターを掴む気満々で行きました。
インタビュー全文は月刊ハドルマガジン6月号Vol.94に掲載しています。
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