12月14日、東京ドームでパナソニックインパルスと富士通フロンティアーズが激突する第29回日本社会人アメリカンフットボール選手権ジャパンエックスボウル。猛烈守備が復活したパナソニックのキー・パーソン、DEデイビッド・モトゥ選手に注目しました。
60QBサックを目指したアサヒビール戦
10月31日、横浜スタジアムでアサヒビールシルバースターを38対14で下したパナソニックインパルス。12分クォーターで行われたファーストステージにおいて試合平均49.6得点、432.4ヤードと、ハイパー攻撃を展開してきたアサヒビールに対し、パナソニック守備は、15分クォーターの試合にもかかわらず284ヤード14点に封じた。
「1試合約70プレーあるので、守備フロントには『60サックを目指せ』と言っていました」
DL担当の山中正喜コーチは、QBメイソン・ミルズ(サンディエゴ大)とWRローマン・ウィルソン(プリンストン大)のホットラインによるパス偏重のアサヒビール攻撃を、DL陣で徹底的にプレッシャーを浴びせることで封じる作戦だったことを試合後に明かした。
中でも『60QBサック中35サックを目指せ』と山中コーチに発破をかけられていたのが、3年目のDEデイビッド・モトゥ(日大)だ。
今季よりLBからDEに転向したモトゥだが、この日はDEだけでなく、LBや1.5列目など、様々な位置からミルズを猛襲。記録上は1QBサックだったが、執拗なプレッシャーを浴びせることでパスの精度を落とすことに成功し、計3インターセプトを奪った守備の立役者となった。
続きは月刊デジタル雑誌ハドルマガジン12月号vol.9に掲載しています。