☆12月17日JXB☆富士通フロンティアーズ対IBMビッグブルー@東京ドーム19時キックオフ
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2年連続3回目のJXB進出を果たしたIBMビッグブルー。レギュラーシーズン初戦の富士通戦に敗れて以降7連勝して、Xリーグ2連覇中の富士通への再挑戦権を勝ち取った。
「初戦は暑さにやられました。相手は意識していません。東京ドームの大舞台で、たくさんの観衆の中でプレーするのが楽しみです。いつもどおりの力を発揮できれば勝てると思います」
JXBに向けて気持ちを高ぶらせているのは、IBM4年目のC伊藤啄丸(桃山学院大)だ。
身長185センチ、体重はなんと158キロ。現在、DLチャールズ・トゥアウ(196センチ141キロ)を抜いてチームトップの最重量選手だ。
「トレーニングと栄養補給で社会人になってから20キロ増やしました」と、伊藤は言う。
ベンチプレス200キロ、スクワット280キロ、パワークリーン最大190キロ(スクワットとパワークリーンは大学時の数値)を支える圧倒的なパワーはトレーニングの賜物だが、そのハードワークの礎を作ったのは、常翔学園高校パワーリフティング部だった。
中学時代まではサッカー部でゴールキーパーだった伊藤だが、膝の負傷でボールを蹴るまでに2年かかると医師に言われ、高校1年時の終わりに断念。同じクラスのウェイトリフティング部の友人に誘われて入部した。
常翔学園高校ウェイトリフティング部は過去全国大会優勝3回、国体少年の部優勝2回など、実績と伝統を持つ強豪クラブだ。
練習はとにかくハードだった。ミリタリープレス60キロを12回、フロントスクワットは、最大重量の80パーセントで3回5セット、90パーセントで3回3セット。これはウォーミングアップ。その後に競技のスナッチやジャークの練習があって、最後にバックスクワットや体幹のトレーニング。時間にして2〜3時間、ほとんど休憩なく、毎日行っていた。当時の体重は85キロ程度でなかなか増えないのが悩みだった。
「ウェイトリフティングをしていた時は休憩をとるという習慣がありませんでした。今思えば、体重が増えなかったのは練習がハード過ぎたのかもしれませんね」と、伊藤は笑う。
人並み外れた才能は人並み外れた練習で培われる。常翔学園高ウェイトリフティング部で身に付けた、誰よりもハードにトレーニングできる才能は、フットボールを始めてからも伊藤の大きな武器になった。桃山学院大ではTEやLTとしてプレーした。大学4年時には入替戦で勝利し、チームを37年ぶりに関西学生ディビジョン1昇格に導いたが、この試合でもアンバランスTEとしてプレー。攻撃のキーパーソンとなっていた。
JXBでは圧倒的なパワーと体重で富士通の守備フロントに立ち向かう伊藤のブロックに注目だ。