アメリカンフットボールは高校まで他競技に取り組んでいたアスリートが大学から始めるケースも多い。大学から始めた選手でもトップクラスの選手になることができるのは、アメリカンフットボールがすべてのスポーツの要素を含んだ競技であるため、様々な競技で培った得意分野を生かして活躍できるからだ。
IBMビッグブルーの主将SF中谷祥吾(関西大)は、大阪府立鳳高校の野球部出身だ。
「野球は子どもの頃から高校まで10年間取り組みましたが、走る、投げる、打つという様々な能力を求められるので、バランスよく運動能力を鍛えることができたことが、フットボール選手として今でも役立っているのかな、と思います」と、中谷は言う。
もう一つ鍛えられたのは肉体的、精神的に追い込まれた時にも力を発揮できる体力と精神力だ。鳳高校野球部時代は学校の近くにある10キロほどの山道を毎日走っていた。「練習はきつかったです。お陰でフットボールを始めたばかりの頃、ハードな練習でもそれほど苦労せずについていくことができました」(中谷)
高校2年時に大阪府ベスト16になった経験もある中谷だが、3年生の夏前に肩を壊してしまい野球を断念。しかし、今はアメリカンフットボールの日本一を目指す舞台で、チームの主将として戦っている。
11月26日、キンチョウスタジアムで行われるJXBトーナメント・セミファイナルでは、レギュラーシーズン全勝1位のパナソニックインパルスと、決勝ジャパンエックスボウル進出を懸けて闘う。
「高校にはすっかりご無沙汰してしまっていますが、後輩たちが応援しに来てくれたら嬉しいです。初めて見る人はゲームの仕組みは分からないと思いますが、ルールや仕組みが分からなくても、明らかに活躍している、と分かるようなプレーをします。鳳高校野球部OBが頑張っているところを見せたいです」
地元・大阪で行われる大一番に、中谷は燃えている。
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