『チームワーク』という言葉は、一般的に他のメンバーとの助け合いというイメージが強い。しかし、個々に役割分担が明確なアメリカンフットボールにおいては、自らの役割を全うすることが真の『チームワーク』である。フットボールでは戦術に基づいて一人ひとりに違った役割が与えられているが、一人でもミスをすればプレーは成立しない。自分の役割に対する責任感が必要だ。
「人数が少なかったが故に、自分が頑張ればチームが強くなるし、さぼれば弱くなるということを学ぶことができました」
富士通フロンティアーズで守備の最後列を守るSF藤田篤(日体大)は、フットボールを始めた県立舞岡高で自らの役割に対する責任を学んだ。
当時の県立舞岡高は全員が攻守兼任。人数が揃わず大会には合同チームで出場することも多いチームだった。攻撃ではQB、守備ではSFと、攻守の要としてプレーしていたことも責任感を醸成する要因となっていただろう。
もう一つ、攻守兼任の少数チームだったからこそ身につけることができたのが、大きな相手にもひるまないタックル力だ。
当時の県立舞岡高では練習の最後に、一方がタックラー、一方がボールキャリアとなって、抜けるか仕留めるかを勝負する『タックル勝負』のドリルが組み込まれていた。人数が少ないが故にラインの選手がボールキャリア役をすることも当たり前にあった。
「大きな相手に対しても臆せず向かっていけるのは高校時代の練習のおかげです」と、藤田は言う。
11月26日、JXBトーナメント・セミファイナルで対戦するオービックシーガルズは、WR木下典明(立命)をはじめとする優秀なレシーバーや、94キロの重量級RB望月麻樹(関学)、走力のあるQBイカイカ・ウーズィー(ハワイ大)ら、強さを持ったランナーがいる。県立舞岡高で培った責任感とタックル力を武器に藤田はオービックの前進を阻止する決意だ。
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