ニューオーリーンズ・セインツ
1巡 14位指名 DEマーカス・ダベンポート テキサス大学サンアントニオ校
3巡 91位指名 WRトレクアン・スミス 中央フロリダ大学
4巡 127位指名 OTリック・レオナード フロリダ州立大学
5巡 164位指名 Sナットレル・ジェイマーソン ウィスコンシン大学
6巡 189位指名 Sカムリン・ムーア ボストン大学
6巡 201位指名 RBボストン・スコット ルイジアナ工科大学
7巡 245位指名 Cウィル・クラップ ルイジアナ州立大学
セインツはグリーンベイ・パッカーズに2019年ドラフトの1巡を渡すことで今ドラフトの1巡の指名順を交換し、DEダベンポートを指名。高校3年時にWRから DEに天候し、20キロ近く体重を増やしたという経歴の持ち主だ。198センチの長身と85センチの長い腕を生かし、まっすぐ突っ込むプレーを得意としている。ドラフト候補生の選ばれる、オールスター戦、シニアボウルの1週間かけて行われる事前練習の前半は、トップレベルの選手相手に苦戦。しかし、後半にかけて調子を上げ、試合では1位指名のQBベイカー・メイフィールドをQBサックするなど活躍。短期間で調整することのできるポテンシャルの高さを見せた。昨季13QBサックのDEキャメロン・ジョーダンと共にパスラッシャーとして活躍する見込みだ。とはいえ、粗さの残る選手であるのも事実。ドラフト順を繰り上げてまで指名したセインツの期待に応えるには、ステップアップが必要だろう。
91位指名のWRスミスはミッキー・ルーミスGMが「サイズ、スピード、頭脳全てに優れ、タフで生産性が高い。チームにぴったり合う選手」と高く評価。20ヤード以上のロングパスでは、ディビジョン1FBSで3位の649ヤードを獲得。うち9回がTDパスだった。QBドリュー・ブリーズにとって新たなパスターゲットとなるだろう。
カロライナ・パンサーズ
1巡 24位指名 WRD.J.ムーア メリーランド大学
2巡 55位指名 CBドンテ・ジャクソン ルイジアナ州立大学
3巡 85位指名 CBラシャーン・ゴールデン テネシー大学
4巡 101位指名 TEイアン・トーマス スタンフォード大学
4巡 136位指名 LBマーキス・ヘインズ ミシシッピ大学
5巡 161位指名 LBジェレマイン・カーター メリーランド大学
7巡 234位指名 LBアンドレ・スミス 北カロライナ州立大学
7巡 242位指名 DTケンドリック・ノートン マイアミ大学
今ドラフトのWRの中で最上位の24位で指名されたWRムーアは、39回ミスタックルを誘発したラン・アフター・キャッチの名手。メリーランド大学はディビジョン1FBSの中で最低クラスのQBしかおらず、昨季だけで3回先発QBを変更。パス攻撃が安定しない中でも80回捕球1033ヤード8TDと活躍できた選手だ。QBキャム・ニュートンの昨季のパス成功率は59.1%と、パスがうまいとは言えないため、パンサーズの需要にも合致している。
昨季までの先発CBダリル・ワーリーを放出したため、55位で CBジャクソンを指名。ジャクソンは40ヤード走4秒3のスピードをもち、スロット、ワイドアウト共に守った経験のある選手だ。
アトランタ・ファルコンズ
1巡 26位指名 WRカルビン・リドリー アラバマ大学
2巡 58位指名 CBアイゼイア・オリバー コロラド大学
3巡 90位指名 DTデッドリン・セナット 南フロリダ大学
4巡 126位指名 RBイート・スミス 南ミシシッピ大学
6巡 194位指名 WRラッセル・ゲージ ルイジアナ州立大学
6巡 200位指名 LB フォイアサイド・オルーケン イェール大学
WRリドリーは、「DBからを引き離す能力に秀でている。爆発力があると映像を見たら一目でわかる選手」と、ダン・クインHCも太鼓判を押す選手。複数のアナリストから今ドラフト最高のWRと評される一方、DBとの競り合いになった時の力の勝負に欠けると分析されていた。WRフリオ・ジョーンズの所属するファルコンズならば厳しいカバーはジョーンズにむくため、リドリーは得意なルートでDBを振り切ることに専念できる。相性のいい指名だ。
DTドンタリ・ポーを放出しているため2巡はDTの指名が予想されたが、アナリストに1巡指名も予想されていたCBオリバーを指名。必要な選手を指名するりも、上手い選手を指名しようとする方針の表れだ。オリバーは今ドラフトのCBの中で一番長い86センチの腕が特徴。185センチの身長と併せて、NFLの長身レシーバーともわたり合える身体的素養を持っている。補強が必要なDTには90位でセナットを指名。10.5ロスタックルを記録した、ラン守備が得意な選手だ。
タンパベイ・バッカニアーズ
1巡 12位指名 DTビタ・ベイア ワシントン大学
2巡 38位指名 RBロナルド・ジョーンズ 南カリフォルニア大学
2巡 53位指名 CBM.J.スチュアート 北カロライナ大学
2巡 63位指名 CBカールトン・デイビス オーバーン大学
3巡 94位指名 OTアレックス・カッパ ハンボルト州立大学
4巡 117位指名 Sジョーダン・ホワイトヘッド ピッツバーグ大学
5巡 144位指名 WRジャスティン・ワトソン ペンシルバニア大学
7巡 202位指名 LBジャック・シッチー ウィスコンシン大学
バッカニアーズは喪失ヤードが最下位だった守備をDLの補強で再建しようとしている。フリーエージェント市場で元フィラデルフィア・イーグルスDEビニ・カリー、元ニューヨーク・ジャイアンツDEジェイソン・ピエールポールを獲得。強化されたDLを完成させる最後のピースとして DTベイアを指名した。193センチ157キロの巨体ながら40ヤードを5秒1で駆け抜ける直線能力の持ち主。パスラッシュでは、3QBサックと39回QBにプレッシャーを与えた。ラン守備では1試合あたりディビジョン1FBSで4位の1試合あたり100.8ヤードしか獲得させなかったワシントン大学の守備に貢献した実績がある。ジェイソン・リヒトGMに「DLの選手に最も大事なことは?」と聞かれ、「目の前の相手をぶっ潰すことだ」と答えた強い闘争心の持ち主だ。
2巡でCBステュワート、デービスを指名し、課題となっているパス守備を補強。6巡指名のLBシッチーは4年時は右のACLを断裂し、1年間欠場。負傷が回復しているかが不明なため指名順を落としたが、3年時までで24試合で121タックルを記録していた。2年時のUSCとの試合では3連続でQBサックを挙げたこともあり、期待が持てる選手だ。