試合詳報

電撃逆転インパルス
最強富士通を破った最高のチーム力

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12月14日、東京ドームで行われた第29回日本社会人選手権ジャパンエックスボウル(JXB)は、富士通フロンティアーズとパナソニックインパルスが対戦。今季全勝同士の実業団対決は、終了1分11秒前に逆転したインパルスが制した。攻守共に圧倒的な強さを見せていた最強の富士通に、4Q中盤まで11点のリードを許しながら逆転勝利を勝ち取った原動力は、現有戦力を最大限に引き出した全員フットボールの実践と、状況への対応、そして勝負どころをものにしたQB高田鉄男のクォーターバッキングだった。

富士通攻撃の強気を挫いいた
CBポリーのINTリターンTD

パナソニックの最初のドライブをダウン更新1回だけで押さえて始まった、自陣10ヤードからの富士通攻撃は、QBコービー・キャメロン(ルイジアナ工科大)の独壇場だった。

RB後藤啓(立教)への29ヤードパス、WR強盛(関大)への3度のパスで4回ダウンを更新すると、またたく間にゴール前8ヤードに迫り、7分19秒にTE水野悠司(日大)への8ヤードパスで先制TDを挙げた。

パナソニック守備は、キャメロンにプレッシャーをかける戦略として、スピードに長けたSF辻篤志(大産大)をDEに配置。パスラッシュ・スペシャリストとして起用する特別な準備を実行した。しかし、「まったく機能しなかった」と、この準備をあっさり捨て、4DLからのニッケル・ブリッツ、3DLからLBの位置についたDEデイビッド・モトゥ(日大)を加えた4メンラッシュ、NGのみをセットさせ、残りのDLをスタンディングさせた状態から4人のラッシュと、目先を変えながら様々な形でプレッシャーをかけ続けた。

前半はキャメロンをQBサックに仕留めることはできなかった。しかし、プレッシャーによってプレーのタイミングが微妙にずれた富士通は、最初の攻撃以降、前半は得点圏まで進むことができなかった。

パナソニック守備が耐えることができたもう一つの要因は、P佐伯眞太郎(立命)の好パントだった。前半4回あった佐伯のパントは、富士通の攻撃起点を自陣10、30、19、17ヤードと、常に深い位置に封じ込めた。
0対7のまま堪え続けたパナソニック守備がビッグプレーを生み出したのは、前半終了間際だった。

続きはハドルマガジン2016年1月号Vol.11に掲載しています。ジャパンエックスボウルの熱戦の模様を、豊富な写真と記事、そして動画リンクでお楽しみください。

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