現地11月5日ニューイングランド・ペイトリオッツが本拠地ジレットスタジアムでグリーンベイ・パッカーズと対戦。ペイトリオッツQBトム・ブレイディとパッカーズQBアーロン・ロジャース、リーグを代表する二人のQBが率いるチームが対戦する。
「優れたQBになるために必要なスキルを全て持っている」
とブレイディはロジャースに敬意を払っているという。実際、ロジャースのキャリア通算パサーレイティングは103.6。1500投以上した選手の中で史上唯一、100以上のキャリアパサーレイティングを誇っている。対するブレイディは97.6と史上3番目に高い数字。どちらも史上稀に見る好パサーでることは間違いないが、パサーとしてはロジャースにやや軍配が上がっている。
しかしロジャース本人は、自身がブレイディに勝っているとは思っていない。
「彼は5回優勝している。史上最高の選手が誰かはそれを見ればわかるだろう」
ロジャースは2010年シーズンに一度スーパーボウルを制しているのに対し、ブレイディは史上最多の5回制覇。スーパーボウル覇者という意味では、ブレイディに大きく溝を開けられている形になる。
ペイトリオッツはAFC、パッカーズはNFCとカンファレンスがわかれているため、ブレイディは19年目、ロジャースは14年目とどちらもベテランだが、二人の対決は2014年の第13週以来2回目。その際はパッカーズが26対21と勝利を収めている。ペイトリオッツは4年前のブレイディのメインターゲットだったTEロブ・グロンコウスキーと、WRジュリアン・エデルマンが今も残留。対するパッカーズはWRジョーディー・ネルソンが今季レイダースに移籍。WRランデル・コブはハムストリングを負傷し第4週以降出場なし。当時はルーキーだったWRデバンテ・アダムスが今はナンバーワンレシーバーだ。過去の対戦では勝利しているロジャースだが、チーム状況は大きく変わってしまっている。攻撃全体で見るとヤード数では5位のパッカーズが11位のペイトリオッツを上回り、得点力では3位のペイトリオッツが20位のパッカーズを上回っている。守備はパッカーズはルーキーCBジェイアー・アレキサンダーの活躍があり、パス守備が5位と躍進。一方のペイトリオッツは喪失ヤードは25位ながら失点では12位と例年通り『曲がっても折れない守備』を体現している様相だ。
ペイトリオッツは現在5連勝中と好調だが、パッカーズは3勝3敗1分と苦戦気味。ペイトリオッツが勝利し、9年連続の地区優勝に向けはずみをつけるか、パッカーズが復調のきっかけとするか、注目だ。